スライド2「事例」
捜査研究(東京法令) No.639 ハイテク犯罪の捜査 第40回ソフトウェアの捜査(採証実践編)の脚注を参照させていただき、実際に捜査機関がどのように使っているかについて簡単に触れました。
どれくらい昔から、捜査機関がコンピュータと対峙してきたのか興味があったので、翻訳編の判例で古いものを探してみました。コンピュータという文字が出てくるものとしては翻訳編のP69に以下の記述があります。
最高裁判所は、連邦刑事訴訟規則 41 条に規定された「物」にはコンピュータのデータなどの無形物も含まれる旨判示している。United Statesv. New York Tel. Co., 434 U. S. 159, 170 (1977) 参照。
1977年ってどんな OS 事情だったんだろう?!とか思い Google で検索してみると下記のページをみつけました。
マイクロコンピュータの歴史
第二回目1977から1979 初期のマイクロコンピュータ
http://www.technetjapan.com/JP/History/index2.htm
Apple Computer 社とか Microsoft 社が立ち上がった頃みたいですが、今から 28年前にはすでに令状の対象にコンピュータがあったんですね。*1最高裁ってことは恐らくその数年前からあったんでしょうから、最初にコンピュータが捜査の対象になったのは何年ごろだったのか興味あるところです。最初に押収されたコンピュータが何だったのかご存知かたぜひ教えてください(笑)
日本でも最初に押収(捜査?)されたコンピュータってのがあったと思うのですが、何年ごろで物はなんだったんでしょうね?*2
1977年当時にコンピュータ・フォレンジックという用語があったのかは謎ですが、翻訳編の判例的には1977年から少したって、1993年のSJG事件以降かなり参照されている判例が多くなってきています。
OS の進化やインターネットの普及と共に、犯罪に使われるケースが増えたのか、判例の年数と OS の年表を照らし合わせてみていくと面白いです。
*3