@port139 Blog

基本的にはデジタル・フォレンジックの技術について取り扱っていますが、記載内容には高確率で誤りが含まれる可能性があります。

ザオラル

稼働中のシステムをなるべく触らずに調査したいので、稼働中システムを丸ごと仮想 OS 環境へと複製し、そっちをゴリゴリ調べましょう!というのが昨日の小ネタ。
稼働中システムのハードディスクをオンラインで複製(ddとかでコピー)し、それをVMwareの起動ドライブとして使用しちゃう。多少の差はあるものの、基本的に稼働中システムと同じ状態のテスト環境が構築できるし、壊しても怒られない(笑)
デッドコピーというか、複製したハードディスク(死んでる状態)を起こすので死者再生みたいなもんですが、厳密には揮発性情報とかは失われてしまってますのでゾンビか?
ただ、OS が稼働していないと調べられない情報や、ターゲット OS が稼働していないと使えないツール*1も使えるようになるのでゾンビでもそれなりに便利なわけです。ただ、復元できる確率的にはザオラル以下なのが今のところ難点。*2
今後、仮想OSツールや EnCase PDE なりのツールが進歩していくことで、起動できない点については徐々に解決され、今後はもっとやりやすくなるのではないかと考えてます。

*1:脆弱性スキャナとかもろもろ

*2:著作権とか利用許諾契約、秘密情報を含んだ複製になる点についての注意も必要です