@port139 Blog

基本的にはデジタル・フォレンジックの技術について取り扱っていますが、記載内容には高確率で誤りが含まれる可能性があります。

ハニーポット

id:sonodamさんのコメント欄に興味深い質問が(笑)
せっかく疑問に思われたのであれば、ハニーポットの法的な問題点を調べてまとめてくれると嬉しいなぁ(とつぶやいてみるテスト)
ハニーポットは、わざと脆弱な設定にしたシステムをネットワークへ接続し、不正アクセス者をおびき寄せる罠として利用する仕組みですね。*1設置の目的は人によって違いますが、私が置く場合は主に観察目的と Incident Response/Forensics の練習用ですかね。
ただ、最近はワームが捕獲されることのほうが多く、他所のサイトへご迷惑(っていうか攻撃)をかける可能性が高いのでその点は十分注意が必要ですね。*2
不正アクセス調査ガイドを書いた時に設置したハニーポットも、踏み台にされないよう不在のときは電源落とすとかケーブル抜くなど、ほぼ常時有人監視状態でした。なんたって怖かったし(^^;;
最近は Honeynet Project *3の成果物を利用することで、技術的には以前より安全に運用できるのかもしれませんが、いずれにせよ不用意に設置するのはやめたほうがいいでしょうね。ハニーポットの監視にはかなり高い技術力が要求されると個人的には感じています。*4
もちろん、自分がハニーポットに捕まるような行為は“絶対に”やめましょうね!

*1:ハニーポットを仕掛ける人をハニーポッターと呼ぶ?

*2:法的には損害賠償とかそいうお話に発展する所でしょうかね

*3:http://www.honeynet.org/

*4:設置は簡単ですね、普通にそうなってるシステムも数多くあるし