デジタル・データの(正しい)コピー手順とキーポイントを考える際に、過去の失敗から何か学ぶ事ができるのか?と思い整理してみています。
小ネタとしてお話するには良いかもしれませんが、こういった事に注意してください!!と手順書に書いたところで意味がなさそうですね。
ちなみに、自分がやらかした事例も中にはありますが、呑み会などでネタとしてお話されていたものを含みます。
- 対象と異なる機器の複製を取得した。(つまり別のパソコンだった)
- カートリッジに入ったDVD-RAMメディア、A面とB面があるのにA面だけコピーしてB面を取り忘れた。
- 電源ケーブルを抜く時、間違えて作業中機器の電源ケーブルを抜いてしまいコピー処理中の機器が落ちた。
- ノートパソコンで電源ケーブルが正しく接続されておらず、バッテリ駆動のままだったので途中で電源が落ちた。
- コピー途中で省電力モードに入ってしまった。
- コピー途中でスクリーンセイバーにより画面がロックされてしまった。(パスワードが分からないので解除できない)
- HDDパスワードが設定されているがパスワードが分からない。(つまりアクセスできない)
- ノートパソコンにPCMCIAタイプのLANカードを接続してコピー中、カード部分が高熱になりコピー途中で熱暴走が発生。
- 外付けUSB-HDDケースが2Tを超えるサイズのHDDに対応しておらず、正しくディスク全体が認識されない。(同様のパターンは複製装置・ライトブロッカーにおいても発生する)
- 複製装置の時刻が正しい時刻でなく、ずれていた。(時刻の設定忘れ)
- 複製装置のケーブル類を忘れた。
- 複製装置でコピーを取得したら、DDイメージファイルがまったく出来ていなかった。(複製装置の不具合)
- 複製装置でエラーセクタが大量にあるHDDのコピーを取得したところ、DDイメージファイルがまったく出来ていなかった。(装置の不具合)
- HPA・DCO領域があるHDDをコピーしようとして、複製装置でエラーが発生した。(装置の利用者がHPA・DCOを知らなかった)
- 複製装置のHDDチェック機能を利用して、コピー先ディスクのファイルシステムが消えた。
- IDEハードディスクのピンを曲げた、(IDEケーブルの向きを間違えて差し込んで)折ってしまった。
- IDEハードディスクのジャンパーをマスターに変更するのを忘れた。(昔はそういった手順が必要なことがあった)
- 2Tを超えるボリュームをツールからマウントし、ファイルを取得したら、Non-Residentのファイルの中身が全てゼロだった。(Residentのデータだけ取れていた)
- ネットワーク経由のコピー中に、ネットワーク機器(HUB)が再起動された。
- 夜間を利用してのコピー中にバックアップ処理が開始されてしまい、コピーに影響が出た。
- ファイルが自動的にアーカイブサーバに退避される仕組みが導入されており、コピーしたファイルがリンクだけで実体ファイルが取れていなかった。
- デスクトップPCのケース取り外しの際に、ケースのピンが折れた。
- HDDの取り外し作業中、外したネジが足りない、または戻したはずなのに余る。
- 取得対象のディスクの選択を間違え、(ライトブロッカーの先にあるHDDを対象とすべきところ)作業PCに内蔵されているディスクのイメージを取得した。
- 複製先のHDDをライトブロックした状態でイメージを出力した。(イメージの書き込みは全てブロックされる)
- Liveでイメージ取得している最中にWindowsがブルースクリーンになった。(エラーセクタが大量にあるHDDだった)
- イメージファイルを取得するコマンドラインで、オプション項目の指定を間違えていた。
- イメージファイルを取得する際に入力する項目で、タイプミスしていた。(綴り間違い、Notesメッセージの記入ミス等)
- イメージファイルの出力先を間違えた。
- イメージファイルの保存先がFAT32なのに、4GB以上のファイルを出力しようとした。
- 取得したイメージファイルの中身が全てゼロだった。
- 取得したイメージファイルが壊れていた。
- 取得したイメージファイルが自動的に暗号化されていた(つまり読めない)。
- Liveでのイメージ取得において、対象環境のOSが古すぎるため、最近のツールはエラーになり起動できない。
- Liveでのメモリイメージ取得中に、OSがブルースクリーンになった。
- Liveでのメモリイメージ取得中に、PCがリセットされた。(ブルースクリーンにならず強制的にハードウェアがリセット)
- 論理取得の対象ファイルのアクセス権が無かった。(つまりコピーできない)
- 論理取得の対象ファイルがオープンされていた。(つまりロック状態でコピーできない)
- BIOS設定画面に入る必要があるのに、BIOSの呼び出しに失敗しWindowsを起動してしまった。(Windowsに限らず、OSを起動してしまうケース)
- BIOS設定(起動順序)を変更する必要があるのに、BIOSのパスワードが分からず変更できない。
- BIOS設定を元に戻す作業を忘れた。
- 変更前のBIOS設定を記録に残すのを忘れた。(元の設定に戻せない)
- Secure Boot環境に気が付かず、CD/DVDで起動しようとして起動に失敗した。
- 古いMacのフロッピーディスクをWindows用のFDドライブで読み込もうとした。(つまり読めない)
- ハードディスクの空気穴がある部分にラベルを貼っていた。
- シンクライアントになっている環境で、ローカルのディスク内容だけコピーしたので必要なデータが取れていなかった。
- 仮想環境でスナップショットが複数あり、古いスナップショットのデータを取得していた。(最新の情報が取得出来ていない)
- DDイメージファイルの順番を間違えて連結しマウントした。(データに不整合が発生する)
- DDイメージファイルの名前が全部同じ為、DDイメージを取り違えた。
- 取得したイメージファイルを間違えて削除した。
<10/4追記>
その後、Facebookで他にも、コピー開始後に機器を動かして接触不良になった、HDD取り外し時にネジ穴がすでにつぶれていた、なども教えていただきました。
恐らく、他にも色々な事例があると思うのですが、それらに対して「作業時には注意してください!!」といっても無理があると思いますので、過去の事例を参考にしつつ、正しい手順を組み、ミスが起きないように手順化する必要がありますね。