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基本的にはデジタル・フォレンジックの技術について取り扱っていますが、記載内容には高確率で誤りが含まれる可能性があります。

adb backup で Android 端末のバックアップを作成する(1)

手元の Android 端末は SONY Experia Z Ultra なのですが、adb backup を使いバックアップを作成しておきたいと思いますので、そのメモとなります。

Android のバージョンは 4.4.2 になりますので、Android 4.0 以降に搭載されたという adb backup コマンドを使うことでバックアップを PC から取得できるはずです。

まずは、SDK をダウンロードしてインストールする必要がありますので、Android SDK の Web から SDK をダウンロードしインストールを完了しておきます。

次に、Android 側の設定になりますが、まずはここで少しはまりました(笑)

以前は、設定⇒開発者向けオプション から USB デバッグを有効にできていましたが、手元の 4.4.2 では「設定」を開いても「開発者向けオプション」の項目がありません。

検索してみると、下記の Web を発見、どうやら標準では表示されない状況になっているようですので、7回タップするというおまじないを実施する必要があるようです。

Nexus 5などのAndroid 4.4(KitKat)を搭載した端末で「開発者向けオプション」を表示する方法
http://juggly.cn/archives/99144.html

①設定 を開く、②端末情報 を開く、③ビルド番号 の項目を 7回タップする、④開発者になった旨の表示が行われる、⑤設定に戻ると「開発者向けオプション」が表示されている、⑥USBデバッグ をチェックする、という一連の作業で Android 側の設定が完了します。*1

USBデバッグを有効にした状態で PC に接続すると、USB Debugging whitelist 機能によりデバイス側で機器の認証画面が表示されますので、OKをクリックします。*2

手元のExperiaではSONYのサイトから該当するUSBドライバーをインストールしないと認識しませんでしたので、ドライバをインストールしています。

New ADB Debug Whitelist Feature in Android 4.2.2

http://www.androidheadlines.com/2013/02/new-adb-debug-whitelist-feature-in-android-4-2-2.html

PCとデバイスが正しく接続され、認識できていれば、adb devices コマンドで機器が認識できている事が確認できます。下記は USB Debugging whitelist  の確認画面でまだ認証をOKしていない状況で adb devices を実行したところです。

C:\adt-bundle-windows-x86_64-20140624\sdk\platform-tools>adb devices
List of devices attached
EP7337CXCZ unauthorized

デバイス側で認証をOKすると、以下になります。

C:\adt-bundle-windows-x86_64-20140624\sdk\platform-tools>adb devices
List of devices attached
EP7337CXCZ device

もし、デバイスがPC側で正しく認識されていない場合には、下記の表示状況になるので、デバイスマネージャでデバイスの状況を確認する必要が出てきます。

C:\adt-bundle-windows-x86_64-20140624\sdk\platform-tools>adb devices
List of devices attached

 

 デバイスが認識されない場合には、大抵 USB ドライバーが正しくインストールされていない可能性が高いと思われます。

SDK には Google USB Driver があるので、まずはこれがインストールされているかを Android SDK Manager で確認します。Installed となっているにも関わらず、デバイスマネージャで不明な機器になっている場合には、機器メーカーが提供しているドライバが必要という事になります。

SONY Experia の場合には Google で型番と USB Driver で検索する事ですぐにドライバを発見する事ができました。メーカーによっては専用ツールなどと一緒にインストールする事になるかもしれませんが、注意すべき点としてドライバだけでなくツールもインストールしたケースでしょうか。

メーカーが提供しているツールには、デバイスとの同期を取る機能が大抵ついていますので、PCとデバイスを接続した時に、自動的に機器の更新や同期を行う設定になっている場合が考えられます。

バックアップを取る前に不要な同期や更新をされるのは困りますので、もしメーカーのツール類が入っている場合には、マニュアルを確認しそういった同期処理が発生しないか、設定で無効化できるかを確認し、無効にしておく必要があります。

 

 

 

 

*1:この設定を変更するには、パスコードやパターンでロックされている場合にはそもそも出来ませんので、まずはロックを解除しての作業になります。

*2:PC側でデバイスドライバが適切にインストールされていないとこの段階で認識されず、何も表示されない状況が発生するはずです。