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基本的にはデジタル・フォレンジックの技術について取り扱っていますが、記載内容には高確率で誤りが含まれる可能性があります。

ガイドラインへのコメント

実はまったく気がついてなくて、先ほど人から教えていただいたのですが、IDFの証拠保全ガイドラインについて、以下にある夏井先生のコメントが大変興味深いです。よくよく見たら、これ2月の話題ではないですか!!、今頃気がつくなよ、というお話もある気がするんですけど、ひょっとして知らなかったのは私だけ?

パブコメ デジタル・フォレンジック研究会 「証拠保全ガイドライン
http://maruyama-mitsuhiko.cocolog-nifty.com/security/2010/02/post-4d6e.html

例えば「証拠」→「デジタルデータ」、「保全」→「適切な保存方法」でも技術的な手順が変るわけではないと思いますが、そいう単純なことではないでしょうから、表現を見直すだけでなく、手順も含めて日本の風土?に合わせた内容に、今後徐々にブラッシュアップしていくといいのかもしれませんね。
これまでも良く出る話題ではありますが、法律的なお話と、技術的なお話とで、表現の解釈や運用に距離があるので、その表現がまずい理由であるとか、なぜそのような点に注意しなければいけないのかといった背景的な説明を法律の専門家からしてただけると、単に技術論だけではないガイドラインに仕上がっていき、実際に現場で作業を行なう技術者もやみくもに作業するのではなく、適切に判断しながら「デジタルデータの適切な保存」が可能になるのではないかと個人的には期待していたりします。特に法執行機関の用途ではなく民間向けで。

個人的には、たたき台となるものが出てきただけでも、今までのなんもなかった日本の状況よりはマシだと考えていたりはしますので、さらに今後どう根付かせていくかでしょうかね。