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基本的にはデジタル・フォレンジックの技術について取り扱っていますが、記載内容には高確率で誤りが含まれる可能性があります。

雑談: 週末読書 7/20

今週は「シャーロック・ホームズの思考術」を図書館で借りてきて読んでいました。この本も残念ながらKindle版がないのですが、内容的にはブラックスワンと同じく何度も読み返し、よく考える必要がある本ですね。 

シャーロック・ホームズの思考術

シャーロック・ホームズの思考術

 

 内容としては、シャーロックホームズを題材に、脳における追認バイアスをどう扱うべきか、どう観察し考えるか?という点をかなり詳細に説明しています。最初は謎解きの説明かと思って読み始めたのですが、そうではなくむしろブラックスワンの内容に近いと感じますし、実際タレブ氏の名前も出てきます。

この本が面白いのは、追認バイアスを避けて考える為にはどうすればよいのか?といった点について色々と解説されている点でしょうか。ホームズを題材としてはいますが、脳が勝手に考える間違いにどう対抗すべきか?ということが主題のようにも思えます。

この書籍では「ワトスン・システム」と「ホームズ・システム」という二つの考え方について解説しており、章によっては練習問題?みたいなものが出てきます。

自分がやった練習問題はどれも間違えて「ワトスン・システム」による考え方になってしまいました。なかなかホームズのように考えることは出来ない、ということが良く分かります(笑)

シャーロック・ホームズの物語からの引用部分もかなりあり、ついついそちらのお話を再度読み直したくなります。この本を読み進めては正典を読んで楽しみ、再びこの本に戻るという読み方になってしまいましたが、久しぶりに読むシャーロック・ホームズはやはり面白いですね。

 この本で正典として参照している内容としては以下などがありますので、手元に置いておくとこの本は読み進めやすいと思います。個人的には新潮文庫のを揃えていますが、いまだと青空文庫ふくめ色々と種類がありますね。

緋色の研究 (新潮文庫)

緋色の研究 (新潮文庫)

 

   

四つの署名 (新潮文庫)

四つの署名 (新潮文庫)

 

  

バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)

バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)

 

  

シャーロック・ホームズ最後の挨拶 (新潮文庫)

シャーロック・ホームズ最後の挨拶 (新潮文庫)

 

  

シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

 

  

シャーロック・ホームズの帰還 (新潮文庫)

シャーロック・ホームズの帰還 (新潮文庫)

 

  

恐怖の谷 (新潮文庫)

恐怖の谷 (新潮文庫)