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基本的にはデジタル・フォレンジックの技術について取り扱っていますが、記載内容には高確率で誤りが含まれる可能性があります。

SANS ポスター:Windows Artifact Analysis(29) Jump Lists

Jump Listsファイルの内部では、データとして MS-SHLINK 構造でデータが保存されていますが、ShellLinkHeader の後には(ヘッダ内のLinkFlagsの値に依存しますが)LinkTargetIDList と LinkInfo 構造が続く事になります。

下記は ShellLinkHeader の後に続いている LinkTargetIDList を抜粋したものになります。

先頭 2バイト 36 00 が IDListSize ですので、IDlist が 54byte あることになります。36 00 以降に続く 54byte が IDList で中身としては ItemIDList と TerminalID です。TerminalID は 2バイトですがここはゼロになります。

36 00 14 00 1F 42 25 48 1E 03 94 7B C3 4D B1 31
E9 46 B4 4C 8D D5 20 00 00 00 1A 00 EE BB FE 23
00 00 10 00 7D B1 0D 7B D2 9C 93 4A 97 33 46 CC
89 02 2E 7C 00 00 00 00

上記の 36 00 に続く ItemID は、ItemIDSizeとDataになります。上記では 14 00 がサイズで 20byte のデータがあると分かります。次が 20 00 でデータが 32byte あるという事になります。結果的に上記の LinkTargetIDlist をパースすると、以下の二つの ItemID になります。

14 00 1F 42 25 48 1E 03 94 7B C3 4D B1 31 E9 46
B4 4C 8D D5

20 00 00 00 1A 00 EE BB FE 23 00 00 10 00 7D B1
0D 7B D2 9C 93 4A 97 33 46 CC 89 02 2E 7C 00 00