@port139 Blog

基本的にはデジタル・フォレンジックの技術について取り扱っていますが、記載内容には高確率で誤りが含まれる可能性があります。

雑談:週末読書 3/23

以前に「まぐれ」を読んだことがあったので、図書館でナシーム・ニコラス・タレブ氏の著書「ブラック・スワン」を借りてきました。

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

  • 作者: ナシーム・ニコラス・タレブ,望月衛
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/06/19
  • メディア: ハードカバー
  • 購入: 31人 クリック: 540回
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 まだ上を読んだだけなのですが、かなり頭が混乱するといいますか、とても面白い本だと思います。Kindle 版がないか確認したのですが、無いですね。。。orz

Kindleないのかぁ、2冊だとそれなりに場所取るんですよねぇ、うーんとりあえず上のほうだけ買おうかなぁ。。。ということで注文。

上の中で特に興味を惹かれたのは、P114 否定の実証主義という部分です。

バカ正直な実証主義を避けるいい方法がある。私が言っているのは、裏付けになる事実をいくら集めても証拠となるとは限らないということだ。白い白鳥をいくらみても黒い白鳥がいないことの証拠にはならない。でも、例外はある。命題が間違っていればそうとわかる。でも、命題が正しいかどうかはわかるとは限らない。黒い白鳥をみたら、すべての白鳥が白いというのは間違いだという証明になるのだ!誰かが人を殺すのを見たら、事実上その人は罪を犯したと保証できる。人を殺すのを見ていなくても、無実だとは保証できない。同じことがガン検診にも言える。ガン化した細胞が一つ見つかればガンだという事になるが、見つからないからといってガンではないと断言できない。

反例を積み重ねることで、私たちは心理に近づける。裏づけを積み重ねてもダメだ!

 これは、デジタルデータの扱いにも言える事ではないかと思いますが、反対を考えるというのは、かなり慣れないと(または訓練しないと)難しい事だろうなと読み進めていてかなり感じた部分になります。

読んでいると、時々混乱して、もう一度読み直すとかを繰り返している状況ですが、この本はイイですね。