@port139 Blog

基本的にはデジタル・フォレンジックの技術について取り扱っていますが、記載内容には高確率で誤りが含まれる可能性があります。

雑談: トレーニングでツールを紹介する難しさ

個人的にもトレーニング資料などを作る場合がありますが、インシデント・レスポンスやデジタル調査では複数のツールを使うケースが多々あり、資料にもそれらツールの紹介を含める事が多くなります。

ただ、これトレーニングを受ける側からすると、ツールの洪水になるというか、なぜこんなに大量のツールなどを紹介しているのか?と疑問に思われるケースもあるのではないかと思います。

基本的には1台で全てが完璧にできるロボットが無いように、ツールも一長一短があり、本来は利用者が自分にあった道具を選別する必要があります。ただし、ケースによっては使えない場合もあり、予備的な道具を揃えていくと結果的に増えてしまうと。

従来、個人的にはツールの不出来な部分に怒ってハゲ散らかしていたわけですが、最近はそもそもの工程に問題があり、結果的に道具を使いこなせてないのではないか?という考え方になりつつあります。ただし、この工程の見直しというのが一筋縄でいかず、本当の問題を解決しなければいけないが、解決能力不足からここで愚痴っているというシーンが増えていますね。*1

このあたりの話題は、第9章 技術を人やリーンプロセスに合わせる、で扱われている内容でしょうか。

ザ・トヨタウェイ 実践編 (上)

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 枯れた技術の導入、というお話も出ていたと思うのですが、そこはまた自分の業種では難しい部分が出てきたりするわけですが。。。最先端はそれはそれで面白い!っていう魅力があるんですよねぇ。

 

*1:別段今もツールの不出来さに怒らないわけではなく、あいかわらず愚痴ばかり言ってる気もしますが、そもそもツール選択の基準や方針が根本的に間違っているという事なのかもしれません