@port139 Blog

基本的にはデジタル・フォレンジックの技術について取り扱っていますが、記載内容には高確率で誤りが含まれる可能性があります。

フォレンジックツールと日本語

7/9 のテーマとも絡みますが、私がコンピュータ・フォレンジックで使うソフトウェアは、無償・有償を含めほとんどが海外製(というかほとんど米国製かな?)を利用しています。
商用の専用製品については、中国などアジア圏への出荷数が増加*1していることからマルチバイト対応(というよりもUnicode対応かな?)が徐々に行われてきています。
とはいえ、日本はコンピュータ・フォレンジック(ス)方面の市場が未開拓?だったりしますので、日本語への対応は、中国語への対応の“ついで”に行われているようなものもあったりします。(漢字はOKなのに平仮名だめとか)
そんなこんなで、フォレンジック技術の利用に期待する市場の需要とは裏腹に?、調査員(や捜査機関)の使うソフトは現在のところ日本語の扱いが苦手だったりします。そのため、cpconv などのツールを使い(文字列を)16進数で検索したりと、地道な調査活動が行われます。16進検索が早い場合もありますが、あいまい検索などの面を考えるとちょっと辛い現実もあったりします。検索文字列のパターンを増やすなど、時間をかければ発見できる面もありますが、それはコストに反映されて結果として「高い!」ということになってしまいそうです。(ま、どちらにせよフォレンジック調査には時間が必要でしかも高いと思っていたほうが良いと思いますが)
りーふきっと(正式名称はistringsなのかな?)は、数少ない国産ツールであり、かつ日本語の抽出ができるのでとても期待しちゃってるわけですハイ。

*1:それって犯罪も増加中なのかな〜とも思うわけですが、だからって日本でその手の犯罪が減っているわけではないですよねたぶん・・・